365日針を持っても半人前

お陰様で「やまと舞・NY公演」大盛況で衣装も大好評でした。

写真を来年アップいたしますので、また、見に来て下さいm(__)m

  私は師匠から
仕立て屋は10年間、365日針を持ってやっと半人前。
1日でも針を持たなければプロ失格と教わりました。...
そして、いつの間にか365日針を持つ日々が25年以上経ちました。
未だに半人前でございます。
独立当初は一人前になったから独立するんだと心の中でつぶやきながら話を聞いていました。
今はそんな自分が恥ずかしいです。

でも、お仕立てさせて頂きましたお着物は一人前に見えます。
それは、お客様がそうしてくださっているのですね。
私は、20年以上呉服屋さん等の仕事を一切受けず、
個人のお客様のお仕立てだけを受けております。
今、流行りのフリーランスの仕立て屋歴20年。
それで仕事はあるの?と心配頂くこともございますが お陰様で仕事が途切れたことは1度もございません。

仕立て屋に限らず、職人はお客様によって育てられるとつくづく思います。
同じ反物であったとしても、その方のお好み、イメージに合う仕立てができるよう
常にセンスと技術を磨き進化し続けなければいけないと思っております。
そして、これからも、お客様に育てて頂きたいと願っております。
師匠は昨年81歳で針を置き、これからは、カラオケや今まで出来なかったことをしていきたいと
そして「美香ちゃんを良い腕に育てたことが私の誇りよ」とおっしゃってくださいました。
もちろん、私はまだまだですが、
82歳までは針を持とうと決めました。
それが、半人前の私ができる唯一の師匠への恩返しになると信じています。
ちょうど30年後です。
でも、私は82歳過ぎても好きなことが着物を縫う事なので
それ以後も続けれたらいいな~と思います。

今、こうして針を持つことができるのも
それもこれも、全て私を支え応援し、支えて頂いてます皆様のお陰です。
この御恩に報いたいのですが
私は着物を縫う事しかできません。
この着物の道を歩いていくことしかできません。
皆様に与えていただきました愛情・恩・許は
精一杯、着物の道を歩いていくことで勘弁して頂きたいと存じます。

貴女とご縁が繋がりますことを願いつつ
来年も宜しくお願いいたします。

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NY衣装・完成!

まだ、オフレコなので写真の公開はできませんが、

3日前に「やまと舞・NY公演」の衣装が完成いたしました!

 

誰も見たことがない着物。今後も、誰も作ることのできないであろう着物。

完成です!!!

 

1日でも早く、ご連絡をと思っていたのですが、

集中しすぎていて、完成と同時に抜け殻のようになっていた私。

そして、今日、やまと舞の師匠に衣装を見て頂きました。

「素晴らしい!」と言ってくれて、その後、しばらく座り込んで

放心状態的に衣装をただ、ずーっと眺めていました。

そして、しばらくして、いろいろ見て頂き

ここもこうなってる。とか、こうなってるから、こういうこともできるとか

私が説明しなくても、わかって頂いていて

さすが!と思っていたところ

先生から「やっぱり、流石ね。本当に素晴らしい!良いものを作ってくれるとは想像していたけれど、想像以上に素晴らしい!]って。

マジ、嬉しかったです!

これも、すべてご協力して頂きました生徒さんのお陰です。

NYでは私のプロフィールパネルも出すことになり

どうやって作ろうと悩んでいた時も、助けてくれたのは生徒さんでした。

英訳も翻訳もしてくれて、レイアウトやら写真も、全て、ご協力いただきました。

そしたら、そのプロフィールが素晴らしいから、私のチラシも置いていただけることになりました。

感謝の言葉しかありません。

みんな、みんな、有難うございました!!!

 

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先人の残してくれた技術④

【先人の残してくれた技術を繋げたい】

815日終戦の日に思う事。

義父は傷痍軍人で多くを語ることはなかったですが、いくつか心に残っている言葉もあります。

そして、思います。

 

戦争で命を失った方の守りたかった日本は今の日本にするためなのか?

今の日本を見たらどう思うのだろうか?

私にはわからないし、どうすることもできないけれど、

せめて、先人の残してくれた、この和裁という技術を私は伝え続けていく。

 

今のご時世、和裁って何?って聞かれることもあるし、

そんな細かいことミシンで縫えばいいといわれることもある。

でも、その方が手縫いの着物を纏うと涙を流す。

 

その涙の意味は先人が伝えたかった事の一つ。

だと私は思う。

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先人の残してくれた技術③




【やまと舞・NY公演衣装制作】
仕事が夏休みになりましたのでと、お手伝いに来てくれる和裁教室の生徒たち。
その思いに胸が熱くなりながらも
「後で私が縫い直すことのないように!」
と言う私。鬼か(!?)
でも、さすが私の弟子です。
どこを見ても、誰に見せても恥かしくない良い仕事をします。

もちろん、全て、手縫いでミシンは一切使いません。

写真はかなり、アップに移したので実際は、かなり細かいです。

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先人の残してくれた技術①

今回の【やまと舞・NY公演衣装】のテーマの一つとして。

着物の再利用。

なので、穴もあります。それなら、隠せば良いというだけではありません。

当然、デザインして補います。




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やまと舞・NY公演の衣装

やまと舞NY公演の衣装制作に入りました~
3月に演出家の安井ひろみ先生からお話を頂き、滋賀県と東京。何度か打ち合わせを重ね
やまと ふみこ先生と一緒にデザインをいたしました。
今までみたことも無い和裁の技術を総導入した前代未聞の着物です。
先生の思いは、生地を買えばいくらでも、いろんなものはできる。そうではなく、今ある着物から和裁の技術を生かしデザインした着物をということでした。なので、今回の衣装制作は、すべて手元にある着物を再利用して仕立てます!

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1反の反物との出会い

私が和裁を習おうと思ったきっかけは

お祭りの時に呉服屋さんのワゴンセールの1反の浴衣からでした。

浴衣を買う予定ではなかったので財布には1000円札が2枚だけ。

反物の札は{¥1980-(税込み)}よし、買える!

今年の夏はこの浴衣を着ようと思ってお会計へ

そしたら店員さんに「お仕立て代が¥7500-かかりますけど、お仕立てはどうされますか?」って

お仕立てって???お仕立て代って???

30年前の私はそれすらも知らなかったのです。

でも、どうしても欲しくて反物だけを買いました。

それから、1年後。

たまたま、通りかかった時に見つけた「和裁教室」の看板。

よし、自分で縫ってみよう!

それが和裁の始まりでした。

でも、当時は和裁の需要が多く、先生も仕立てやを育てるのがメインでしたので

趣味で、その浴衣だけ縫ってみようと思った私でしたが

いつの間にか、先生の勧めもあり仕立てやコースに。。。

とにかく、忙しくて自分の着物は全く縫えず、

お祭りの時に出会った反物は独立して5年目にやっと縫えました。

その時は、すでに和裁教室の看板も出していたのでした。

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玉止め、しら針仕立てやの恥 ②

昨日、玉止めの恥についての1例を書きました。

今日は、しら針について。

袷の着物は、どこから見ても縫い目が見えないように仕立てられています。

表を縫って、裏を縫い、袖を縫い、衿を付け、袖をつける。

ただ単純に思える工程にも、表から縫い目が見えない技術が必要となります。

腕の悪い仕立ては、所々、見えてはいけない糸が隠し切れず

うっすらと糸を引くように表からみえます。

これが「しら針」です。

う~ん、言葉にするのは難しい。伝わったかな。

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玉止め、しら針、仕立て屋の恥

「下手な長糸(へたなながいと)」という言葉を聞きます。

下手な人は、針に糸を通すのが面倒だから、長く糸を通し結果、からんでばかりでうまく縫えない」

という事からきているそうですが、私のところでは通用いたしません。

「玉止め、しら針仕立て屋の恥」

私の師匠から教わった言葉です。

女性用の着物の身丈は約身長の長さ。

その長さの糸を通して縫います。

腕の良い仕立てやは、ちゃんと長い糸で、糸を絡ませないように縫います。

そこにも、和裁の技術があるのです。

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じっちゃんの針仕事

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今は亡き義父が94歳の時、お針を教えてと。。。

器用な父は古くなったバスタオルをバスマットにミシンでリフォームしたりしていた。

膝が擦り切れて、よれよれになった青のジャージズボンはアームカバーに。

ゴムが緩くなったゴムパンツにはベルト通しをつけて。

見ているだけで胸が熱くなった。

上手い下手ではなく、手仕事って心が伝わってくる。

毎年、11月の七五三が近づくと肩揚げ、腰上げの依頼が多くなる。

私にご依頼くださるのは嬉しいのだけれど、

やはり、そこは、お母様がお子様に縫ってほしいというのが私の願い。

なので、サービスでお教えいたします。

初めは時間がないとか、針を持つなんてできないと言ってたお母様たち。

まったく、大丈夫!

歳月が経って、写真を見た時「私が縫ったのよ」とお子様に伝えて頂けましたら幸いです。

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