今朝、携帯の着信音で目が覚めた
爆睡していた私は、一瞬それが何の音か、わからずアラームの音と勘違いするような、そんな時間の出来事だった。
着信ネームは『おばちゃん』
眠気眼で、私は「おばちゃん、おはよう。お誕生日だったね。おめでとう」と寝ボケながらも起きているフリをして言えた私(すっげー
)
「そんな事よりも・・・
」と、オバは彼と過した数日間の話を始めた。
途中、オバの声に混ってアーラム
のブーブーが聞こえた。それでも、オバは喋り続けた。要約すると
昨日、帰ったこと。
朝4時に起きて、お弁当を作りレンタカーでドライブに行こうとしたら保険証を持ってくるのを忘れて借りれなかったこと。
彼は50年以上前にオバがプレゼントした紺のワイシャツを着て、オバの手作りのハンカチを持って来た事・・・etc・・・
もう、オバが喋り続けて軽く1時間が経過していた。
彼と過した、この数日間がオバにとって、どれたけ幸せの時間だったかということが十分に伝わってくる。
電話を切り、朝の慌ただしい時間を終え、冷静になって考えてみると
えっ
昨日?!土よう日に帰るんじゃなかったの??
えっ
保険証がないとレンタカー借りれないの???
えっ
50年前のワイシャツ
50年前のハンカチ


全てがナゾのまま
「うん、うん、良かったね。よかったね
」と言っていただけの私だったが、オバは、その一つ一つに突っ込んでもらいたかったに違いない!!!
あぁ、もうちょっと、話をちゃんと聞いてあげれば良かった
そのハンカチを持って、そのワイシャツを着て鹿児島から来た彼。
その姿を見たオバ。
じんわりと胸が熱くなった
「お互いに歳をとって、頭も薄くなり、シワだらけになったけど、彼の体型は50年前のまんま。優しさも50年前のまんま」と聞いた時、私の目から涙が落ちた
駅まで、二人で『忘れな草をあなたに・・・』を歌いながら向かい、そして、言葉もなくお互いに見つめあいながら見送ったと聞いた時、私の涙は止まらなくなっていた
ふっと、一人の生活に戻ったオバが気になった
でも、元気そうだったから、まぁ、いいっかぁ

別れても 別れても 心の奥にいつまでも いつまでも 憶えておいてほしいから
幸せ祈る 言葉にかえて忘れな草を あなたに あなたに
いつの世も いつの世も 別れる人と会う人の 定めは常にあるものを
ただ泣きぬれて 浜辺に摘んだ忘れな草を あなたにあなたに
喜びの 喜びの 涙にくれて抱(いだ)き合う 抱き合うその日がいつか来るように
二人の愛の 思い出そえて忘れな草を あなたにあなたに
梅
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