« 2015年6月 | トップページ | 2016年3月 »

2016年2月

糸を粗末にする者、仕事も粗末

O08001066135708230221_2


この写真は、全て着物を縫う絹糸です。

それが、なぜこうなっているかと申しますと、

「下手な長糸」と耳にしたことがありますが、

それは私達の生業には通用いたしません。

短い糸で縫うと、途中で糸を足すことになります。

お客様からお預かりした大切なお着物です。

玉留めで継いだ糸だらけにはいたしません。

背縫いの長さの糸で縫うのが和裁アーティストの基本になります。

背縫いを縫って、脇を縫って、衽を縫って

その度に、針に長く糸を通します。

当然、先に縫った糸が針に残っています。

その糸をこうして、大切にとっておくのです。

この糸の出番は、振袖、留袖、訪問着、付下げなど、

絵を合わせる時につかいます。

たとえば、赤い振袖の場合、地の赤いところは赤い糸で縫いますが

例えば、ピンクのお花があれば、ピンクの糸。

緑の葉があれば、緑の糸。

ぼかしの色があれば、それぞれぼかしの色と

絵羽に合わせて糸の色を変えるのです。

その度に、新しい糸を買っていては、不経済にもなりますので

その時に、この糸が大活躍。

「糸を粗末にする者、仕事も粗末」

私が修業時代に師匠から教わった言葉です。

こうして、糸を大切にとっておくからこそ、良い仕事ができるのだと教わりました。

着物は受け継がれ、着物のバトンにもなりますが

仕立てているときにも、糸のバトンが行わています。

これも、一針一針手縫いだからこそできる技術だと私は思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

和裁と着物のブログとして

突然ですが、先日、お客様から

「先生、ブログやってないんですか?」と言われた。

やってない訳ではないけれど、やっていない。。。

「先生の和裁や着物のお話を、もっと多くの人に伝えたいからブログ書いてください」って。

「そっか、、、」

「私の存在がなくなったとしても残る着物たち。

私が、こうして書き残すことで、将来もしかして誰かの役に立てるかもしれない。」

と、いうことで

ブログ、これからは着物と和裁のブログとして出発いたします。

今さらと云う気もいたしますが

一生懸命、書き記していきますので

どうぞ、どうぞ、宜しくお願いいたします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2015年6月 | トップページ | 2016年3月 »