じっちゃんの決心
昨日、じっちゃんに一枚のハガキが届いた。
それは、高齢者が運転免許証を更新する時に義務づけられている講習連絡のハガキだった。じっちゃんは、別に何ともなさそうに受け取ったが、夕飯時に「俺、運転することないから、免許の更新やめる」と言った。じっちゃんの言うことは、いつも「うん、そうだね」という私だが、今回ばかりはそうは言えなかった。
今までできていたことが出来なくなってしまうこと。持っていた物が持てなくなってしまう淋しさは想像がつく。88歳のじっちゃんにとって、免許証は財産だ。だからと言って「申し込んだ方がいいよ」とも言うことができなかった。
しかし、夕食の片付けをすませ、お茶を入れお湯のみをじっちゃんの前に置いた時、その言葉は私の口から自然に出た。「もし、少しでも受けてみようかなという気持ちがあるんだったら、申し込んだ方がいいよ」と私。
「でもな~。免許証の代わりになる身分を証明する物は作ってくれるし。それで、いいかなとも思ってんだ」少し、うつむきながら淋しそうに言うじっちゃん。私には、自分で自分を言い聞かしているように聞こえた。「受けるだけ受けてみようよ」と私。
じっちゃんは「そうだな。そうするか。クヨクヨしていても仕方ないよな。よし、受けよう!元気が出てきた。もう、88歳だって言ってちゃダメだよな。まだ、88歳だからな~」
そう言ったじっちゃんの目は輝いていた![]()
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講習は7月、更新は11月 がんばれ!じっちゃん!!
でも、もし、受かったとしても、じっちゃんの運転に乗るかどうかは疑問だ![]()
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梅
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